山常楼の歴史
江戸時代末期に、安来市西小路の山形屋の次男・常七が分家し「山常」と名付けられたのが山常楼の始まりでございます。
うなぎ屋として商いをし、明治初年に現在地へ移り、料理屋を始めました。
当時の安来は、たたら製鉄の積み出し港として繁栄を極めておりました。又、山常楼も連日、米子や松江からのお客様で大変な賑わいであったと聞いております。
現在の建物は、昭和 9 年に改築され当時 26 歳だった池田大工により随所に意匠を凝らし、贅を尽くした書院造りとして生まれ変わりました。
時代の荒波にもまれながらも、創業当時からの「おもてなし」の精神は今も受け継がれ、築 80 年以上経つ店構えはそのままに現在に至っております。